失敗しないシャンデリアの選び方、5つのポイント
シャンデリアは単なる照明器具というよりも、空間を格上げするアーティスティックなアイテムです。インテリアのコンセプトに合ったシャンデリアを選ぶことで、空間をブランディングできたり、高級感を演出できたりします。ここでは、クラシックタイプのシャンデリアに特化して選ぶ際のポイントを解説します。
1. シャンデリアの種類
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①チェコクリスタル・シャンデリア(ボヘミアン)
チェコ(ボヘミア)特産の透明なクリスタルガラスを使用した、総ガラス製の姿はどのシャンデリアよりも華やかに煌めきます。世界的に有名なボヘミアングラスのカット技術を受け継ぎ、カット加工されたクリスタルパーツは華やかで高級感のある雰囲気を醸し出します。
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② ヴェネチアン・シャンデリア
イタリアのムラーノ島を中心に作られるヴェネチアンガラス製シャンデリアは、伝統的な吹きガラス技法で作られています。総ガラス製の本体は、ガラス自体に色や模様が施されており、その華やかさと芸術性は見る人を魅了します。特に、イタリアの高級ホテルでは必ずと言っていいほどヴェネチアンシャンデリアが使用されており、空間をぐっと格上げしてくれるシャンデリアです。
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③マリアテレサスタイル・シャンデリア
18世紀のマリア・テレジア女帝にちなんだ、伝統的なデザインです。メタル製の本体をガラス板で挟み、花の形のビーズで留めているのが特徴です。そのため、可愛らしさと華やかな高級感が合わさった日本でも人気のスタイルです。また、本体がメタル製のためアームがガラスチューブ式のチェコシャンデリアに比べて、地震等でも破損しにくいです。
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④ヴェルサイユスタイル・シャンデリア
ヴェルサイユ宮殿で使用されている象徴的なシャンデリア。天井の高い宮殿にふさわしく、丈が長く、本体はメタルでできています。また、不死鳥を思わせるトップと下部に錨型の大きなクリスタルパーツがふんだんに使われているのが特徴です。日本では、エントランスなどの吹抜けに向いています。 -
⑤エンパイヤ・シャンデリア(アンピール・シャンデリア)
フランスのナポレオン・ボナパルト時代に形成された、洋ナシのような形が特徴。大きなクリスタルパーツを極力使用せず、オクタゴンと呼ばれる八角形の小さなクリスタルパーツをライン状に吊るして形状を現しているのが特徴です。そのため、華美になりすぎず気品と威厳漂うスタイルです。丈が長いため、エントランスなどの天井が高い場所が向いています。
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⑥アールヌーヴォースタイル・シャンデリア
19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に流行した様式です。植物や昆虫などの自然から着想を得た、有機的な曲線と優美な装飾性が特徴です。また、当時の日本美術からも大きな影響を受けています。代表的な例は、ドーム兄弟やエミール・ガレのデザインです。現在、日本でも大変人気があります。
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⑦アールデコスタイル・シャンデリア
1920~30年代に流行し、幾何学的でモダンなデザインが特徴のシャンデリアです。左右対称性を重視したデザインは、クラシックながらも都会的で洗練された雰囲気を感じさせます。特に、フランスのガラス工芸ブランド「LALIQUE(ラリック)」のシャンデリアが代表例として挙げられています。透明感のあるガラスと独創的なフォルムが合わさり、アールデコの優雅さを表現しています。
2. シャンデリアの選び方ーポイント① 空間をブランディングする
・空間をブランディング
シャンデリアの種類は、内装スタイルに合わせて選ぶと失敗がありません。内装とサイズと明るさが合っていれば、あとは予算と好みに合った種類を選びましょう。
また、シャンデリアを設置する空間は、家族だけでなくゲストの目にも多く触れる場所になるでしょう。そのため、空間をどのように見られたいかブランディングしてシャンデリアを選ぶとより効果的です。吹抜けのエントランスでクリスタルがふんだんに付いた大型のチェコクリスタルシャンデリアや、高さのあるエンパイヤシャンデリアに迎えられると、ゲストの歓声が上がることでしょう。
・ブランディング例
格式を重んじるホテルやレストランのエントランスには、クリスタルが輝く大型シャンデリアが最適です。一方、住宅のリビングやダイニングには、小ぶりなキャンドル型を選ぶと、落ち着いた雰囲気の中に華やかさを添えられます。空間の用途に合わせて、最適なシャンデリアを選びましょう。
3. シャンデリアの選び方ーポイント② 空間の広さに合った明るさを選ぶ
シャンデリアを選ぶ際は、お部屋の広さに合った明るさを確認しましょう。特に、『シャンデリア専門店のEL JEWELライティング』では表のようにお部屋の広さに合わせてシャンデリアの灯数(LED電球の数)を選ぶよう推奨しています。
| 広さ(畳) | LED電球 | 灯数 |
| 4.5~6 | 4W | 6~7灯 |
| 7~8 | 4W | 8~10灯 |
| 9~12 | 4W | 10~14灯 |
| 13~15 | 4W | 14~17灯 |
| 16~20 | 4W | 17~24灯 |
また、取付位置(プラグ)の近くに天井の梁やエアコン、感知器、扉の開閉などがあれば、半径50cm以内に入らないか確認することも重要です。
4. シャンデリアの選び方ーポイント③ 天井高と天井耐荷重を調べておく
シャンデリアを選ぶ際、最初に調べるべき重要ポイントは、「シャンデリアを設置する天井の高さ」と、「耐荷重量の確認」です。
特に、シャンデリアの表記サイズは本体サイズのみで、長さ変更が可能なチェーンやシーリングカップの高さは含まれていません。そのため、「シャンデリアが届いてみたら想定外に下まで下がってきてしまった」という失敗例も少なくありません。
また、「天井の耐荷重を確認せずに大型のシャンデリアを購入したら重量が天井の耐荷重を超えていて取付けできなかった」という失敗例もあります。そのため、必ず事前の確認が必要です。
高さの目安:
天井高-200〜220cm(住宅)
背の高い方がいない場合:190cm
店舗:200cm以上
吹抜け:240〜270cm
5. シャンデリアの選び方ーポイント④ 取り付け方を確認する
取付方法は直付けと引掛けシーリングがあります。特に、直付けは電気工事士による工事が必要です。また、以下の場合も電気工事が必要です。
- 重さが5kg以上の場合
- シーリング照明(チェーンなし直付け)の場合
- 傾斜のある天井の場合
- 取付カップを天井にぴったり付けたい場合
6. シャンデリアの選び方ーポイント⑤ メンテナンスのしやすさも考慮する
シャンデリアは定期的なメンテナンスをすることで長い年月の使用が可能です。長く使うものなので、メンテナンスの手間や費用も考えておくといいでしょう。
また、天井が高い場所に設置する場合は電動昇降機を付けたほうが長い期間のメンテナンス費用を考えると安くつきます。
シャンデリアの清掃はセルフクリーニングを除いて1~2年に一度、専門業者に依頼しましょう。その際、シャンデリアは電気製品のため高圧洗浄や洗浄液の吹きかけでの清掃はサビや漏電の原因となります。そのため、清掃業者は必ず手作業で清掃してくれる業者を選びましょう。
7. シャンデリアの選び方ーポイント⑥ 交換についても考慮する
シャンデリア本体は長い期間使用が可能ですが、その中の電気コードやソケットは消耗品です。それらは、シャンデリアに限らずすべての照明器具に当てはまり、電気コードやソケットの寿命は10年と言われています。そのため、劣化したまま使用すると漏電や発火の原因となりますので10年を目安に専門業者に交換を依頼しなければいけません。
8. まとめ
シャンデリア選びは、空間デザインの重要な要素です。空間の特徴や目的に合わせて最適なシャンデリアを選び、理想的な空間演出を実現してください。 また、家具や壁紙との調和も考慮すると、より統一感のある空間になります。
監修者
株式会社EL JEWEL 代表取締役
森 みどり
- 世界26ヵ国216ブランドの海外照明を取り扱う、海外輸入照明販売サイト「EL JEWEL LIGHTING」を運営。
- 特殊照明のプロフェッショナル集団「EL JEWEL LIGHTING MAINTECH」事業部では、フランスの超有名老舗ブランドからメンテナンス指定業者に認定。また国土交通省管轄の国宝照明のメンテナンスも行っている。
- 一般社団法人全国シャンデリア・デザイン照明協会 理事。






